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国民年金基金とiDeCo、併用が出来るの?

自営業の方で、国民年金基金を利用されている方も多いと思います。
そこで多いのが「国民年金基金とiDeCoは併用が出来るの?」という質問ですが"併用できます" 。

但し、iDeCoと国民年金基金を両方合算しても月6.8万円が掛金の上限になりますので、掛金が倍になるということではありません。

どちらがいい、ということではありませんが、双方のメリット・デメリットを見てどちらを利用するのか、あるいは併用をするのか考えると良いと思います。
ここでは国民年金基金について、詳しく説明をさせて頂きます。


国民年金基金とは、所謂退職金のない自営業やフリーランスの方にとって、 所得税軽減などのメリットを受けながら老後の資産形成が出来る制度として多くの方に利用されています。 月額最大で68,000円積立てることができ、自分で払った年金原資が運用され、受取時期に年金として資産を受け取れる仕組みです。 
まず国民年金基金の「メリット」と「デメリット」を見てみましょう。

一つ目のメリットは、掛金は全額所得控除で、所得税や住民税が軽減される。

二つ目のメリットは、安定した資産形成ができる。
国民年金基金連合会の資産運用状況によると、 平成30年度の 運用利回りは2.51%で、運用方針である「長期・分散投資」が図られているのがよく分かります。投資の内訳は次の通りです(世界株式32%、国内株式16%、外国債券31%、国内債券21%)。

三つめのメリットは、終身年金を選び長生きをすると、年金を多く受け取れる
国民年金基金は給付方法を選ぶことができ、確定年金と終身年金があります。
拠出方法にもよりますが、iDeCoと比較をして、長生きをした時に国民年金基金の終身年金を選んだ方が有利になる場合があります。

このように、国民年金基金を利用するメリットは所得税控除の税制メリットの他、安定した運用利益による老後の資産形成、そして終身年金を選べる事であると考えています。
今度はデメリットを見てみましょう。

一つ目のデメリットは、物価スライド制に対応していないこと。
ですから物価が上がったとしても給付額がは増えません。

二つ目のデメリットは、原則、途中で脱退することが出来ないこと。
国民年金基金は任意加入ではありますが、一旦加入すると途中脱退することは原則出来ません。
(ただし途中で掛け金を休止することは可能で、その場合はそれに見合った年金額が給付されるということです)

ですから、実際には国民年金基金かiDeCoどちらかを選んでいるケースが多いのではないでしょうか。
また、iDeCoの加入年齢が今後引き上げられる可能性があるため、今後の制度変更の動きにも要注目です。



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